三好美覚の理科授業  カワニナの精子細胞を観察しよう

中学理科3年 

多くの動物において、雄は有性生殖をおこなうための精子を作るが、

精子の形は動物の種類によってさまざまです。カワニナ、タニシなど

巻き貝の精子は比較的大きいため、容易に観察ができます。

■カワニナの精子

<観察の方法>

 (1) 川でカワニナを採取してくる。

 (2) カワニナのからを割って、からを体から取り除く。

  (3) 中腸腺上に黄色い精巣があるものを選び出す。

  ★カワニナは外から見ただけでは雌雄の区別がつかないが、からを取り除いてみると、雄は中腸腺上に黄色い精巣がある。

           雌には保育嚢があって、特に4〜5月ごろにはその中に幼貝がはいっているので、すぐに見分けがつくらしい。

 (4) 精巣の部分(輸精管も含まれている)をはさみで切り取り、それを時計皿に取った3%の食塩水の中に入れる。

   今回は、0.3%で実施した。

 (5) 先のとがったピンセットで、精巣の部分を破いて食塩水中に取り出す。

(食塩水が少し白く濁りました)

 (6) スポイトで精子を含む食塩水1滴を取って、スライドガラスの上にのせる。

 (7) カバーガラスをかけて顕微鏡(×400)で観察する。

     <カワニナの精子 その1>            <カワニナの精子 その2>

2種類の精子が見られた。

 

 ちなみに、鉄腕アトムなどの漫画家として有名な手塚治虫先生が医学博士の学位をとるための

論文のタイトルは、「異型精子細胞における膜電子顕微鏡的研究」であった。つまり、タニシの精子の

研究をされていたのです。医学博士の学位賞状である。論文のタイトルは、「異型精子細胞における膜構造の電子顕微鏡的研究」、つまり「タニシの精虫の研究」。学博士の学位賞状である。論文のタイトルは、「異型精子細胞における膜構造の電子顕微鏡的研究」、つまり「タニシの精虫の研究」。医学博士の学位賞状である。論文のタイトルは、「異

                                          (細胞の学習 新生出版より)